NHK BS2で2006年4月8日から「彩雲国物語」のアニメが放映されます(まだ公式サイトできてない)。本編もちょうどキリがいいところにきてるところだし、一まとめで紹介。
主人公「紅秀麗」は、大貴族の長男の娘というものすごくいい家柄に生まれながら、世渡り下手な父と王位継承争いによる混乱で超貧乏暮らし。「王位継承争いで誰にも省みられなかったから生き残った」新しい王様が政務をサボりまくっているので、その根性を叩きなおすという仕事として後宮に。そこで垣間見た「政治の世界」から、漠然と考えていた「自分がよりよい国を作る」という夢を実現させるために官吏になる決意をする、というのが1巻の概要。
2巻と3巻は、「史上初の女性官吏」というものを認めさせるという話が主体。そして4巻から8巻の茶州配属へのつなぎの話にもなっています。 『彩雲国物語 朱にまじわれば紅』 は外伝短編集。
少女小説だからか、いい男いっぱいで秀麗モテモテ。とはいっても出てくるいい男が全て秀麗ラブじゃないのが厭味にならないのかな。いい人には秀麗が認められ、秀麗を認めない人は悪い人でその報いを受ける、というあたりがちとできすぎではあるんですが。
8巻で一区切りついてはいるのですが、いろいろ伏線は残したままですし、秀麗は1からやり直し決定になってしまいました。まとめ読みするのはちょうどいいかも。でも男性が読んで不快になる可能性は高いし、好みがあるので1巻読んで判断した方がよさそう。
表テーマが「女性と政治」だとしたら、裏テーマが「王者の孤独」かな。王様、幸せになってほしいです。
追記(2006/02/29):公式サイトオープンしました。角川の公式ページも一緒に紹介