薄オタによる体当たり萌えレポート『萌えの研究』
萌えというよりエロい表紙だなあ。
フロイト、ウィトゲンシュタイン、ノルウェイの森、菊地秀行、エヴァンゲリオン、江戸春画、家族への回帰、ハーレム感…。様々なキーワードを使い「萌え」の本質に迫る! 非オタクが覗いた、史上最強のオタク解読書。
思わず「綾波に壊れた」経験がある人が「非オタク」を名乗るのは間違ってる! と言いたくなった紹介文。たしかに濃ゆいオタクではないのですが。
著者の大泉実成は、新興宗教がらみのルポでも有名ですけど、『庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン』などの著作もある、マンガ・アニメ周辺のノンフィクションライター。その彼がライトノベルやTRPG、エロゲー、マンガ、アニメと萌え方面の各種メディアに体当たりしていくさまは驚嘆に値します。
引退したTRPGerとしては、幸せなTRPGとの出会いをしているのが、ほんと、うれしい。最初が「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で次が「ダブルクロス」というダブルヘッダープレイですけど、「ダブルクロス」で同行していた編集者が暴走、小っ恥ずかしいラブコメをベテラン女性プレイヤーとやってしまうところなんか「うんうん、そういうもんだよなあ」なんて思ってしまいます。
全体では、萌えの極北「無生物萌え」「擬人化萌え」に一切触れられてないのが残念。「研究じゃない」ってこともありますけど、ファーストコンタクトものとしては満足できる内容でした。
講談社 (2005/12)
追記:「そういやどこかで読んだ文章だな」と思ったら、ライトノベルの章は、MouRa掲載のライトノベルは村上春樹よりイケてるゼなのでした。
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