毎日新聞の第59回読書世論調査と第51回学校読書調査
毎日新聞の第59回読書世論調査と第51回学校読書調査がまとまり、毎日新聞朝刊に昨日、今日と掲載されました。去年は読書世論調査の概要がMSN-Mainichi INTERACTIVEにも掲載されたのに、今年はぜんぜん見当たりません。学校読書調査のほうはありました。
- 学校読書調査:読み聞かせ、減る傾向 学年低くなるほど
- 特集:第51回学校読書調査(その1) 赤瀬川原平さん、山崎正和さんに聞く
- 特集:第51回学校読書調査(その2) 「読み聞かせ」、印象深く
- 特集:第51回学校読書調査(その3止) 「ブーム」影響、くっきり
前回の調査では『世界の中心で、愛をさけぶ』が男女ともに人気で読書率を押し上げたという結果が出たのですが、今年の調査ではあまり突出したものはなかったようです。去年9月に発売された『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は読書率を上げる効果がなかったよう。そこそこ人気ではあったようですけど。
ネットと読書の影響ですけど、書籍以上に雑誌に対する影響が大きいみたい。小学生に多いマンガ雑誌はネットに載りにくいということもあってか影響はほとんどないのですが、中学生、高校生と増えていく情報誌、ファッション誌の内容だと「ネットにもある」と考えると推測してます。
さて、11月26日朝刊に掲載された読書世論調査。津野梅太郎寄稿とともに、はてなの近藤淳也社長のインタビューが載ってます。また、オンライン書店やネット発書籍(『電車男』や『Deep Love』など)についても調査しています。それがWebで読めない、というのはかなりつらい。
かいつまんで調査結果の数字だけ。
- 総合読書率(雑誌・書籍いずれかを読むと答えた割合)は昨年と同じ71%、どちらも読まない割合は28%
- 書籍読書率は51%でほぼ横ばい、月刊誌読書率は39%で昨年と同じ、週刊誌は42%で下落の一方
- 年代別では20歳代と70歳代で微増、他の世代は微減か横ばい
- 本をまったく読まない人を除いた平均月間読書冊数(単行本、文庫・新書合計)は4.9冊(含むと1.5冊)
- 韓流ブーム関連本を読んだ人は7%、そのうち8割が女性
- ネット上の小説、エッセー、日記、詩などを「よく読む」3%、「時々読む」16%
- ネット本を読んだことがある人は7%、うち、『電車男』75%、『Deep Love』34%、あとは一桁台
- オンライン書店利用経験者は10%、2000年の調査開始から着実に増えている
- 図書館利用率は29%と昨年と同じ、使わない理由トップは「忙しくて時間がない」52%
2006年春に詳細報告書を発行予定だそうです。
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コメント
読書の秋
大いに読書をしてほしいです!
世の中には、いい本がたくさんあります!
悩んだとき苦しんでいるとき本が支えてくれます。
勇気を与えてくれます!
最近、うわさの図書館のすぐれちゃんもきっと応援しておりますよ
投稿: 池袋太郎 | 2007.10.04 05:37