マンガで小説の書き方入門書
積読山脈造山中で紹介されていた『マンガでわかる小説入門』、作家志望の人は必読モノだと思いました。
ダイヤモンド社 (2005/10)
マンガで小説の書き方を紹介した意欲作!
小説の本なのになぜマンガなんだと思うかもしれないが
文学賞受賞ニュースを見て印税生活を夢見た主人公が書いてもいないのに出版社に押しかけるシーンから始まり、親切な編集者と出会い、多くの弟子を持つ職人的な作家(なんかモデルが見えてくるような)を紹介されて、基本的な小説技法や業界の内側について教えてもらう、というストーリー。
小説の書き方入門なのにどうしてマンガなのか? とも思いましたが、文章ではなかなか理解できないものを絵という形で見せることでわかりやすくなるのはマンガの力だ、と思いました。「視点」の問題なんてのは、ほんとに絵があるとわかりやすいですね。
資料や取材の有用性や、業界のぶっちゃけた話(どうして今作家志望にとってチャンスなのか、断裁の現場、専業作家を勧めない理由など)も、きちんと書いてない本が多いだけに、その点でもお勧め。
ただまあ「新人賞への挑戦に向けて新たな一歩がスタートした〈おわり〉」なだけに、この本だけで新人賞が取れるようになるわけではないのも事実です。巻末には小説入門ガイドもついてます。9月発行の『テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ』が入っているのにはびっくりしました。
しかし、10枚書くのに四苦八苦している私は、まだこの本のお世話になる以前だな(がっくり)。
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中学生と高校生を対象に小説の書き方講座を開講する
NPOコトバノアトリエです。
ホームページをリニューアルいたしました。
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今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
投稿: 小説の書き方講座 NPOコトバノアトリエ | 2006.02.17 05:07