趣味のWebデザイン「歴史を残さない女性たち」を読んで、私が考えたことなど。
以前に徳保隆夫さんが「特権」と題して書いてたと思いますが、とかく若者は何かと削除したがります。久しぶりに訪問した二次創作サイトが「このジャンルへの愛がなくなった」のを理由に閉鎖したのを目の当たりにすると愕然とします。掲示板やWeb拍手を削除しても絵や文章は残しておいて欲しかった。最近の二次創作サイトはロボット避け対策をばっちりしてますので、Web Archivesは頼りになりません。
私が中高生だったころに「ぱどタウン」や「カフェスタ」、「ガイアックス」などありませんでした……というより、インターネットそのものがごく一部の人しか使えなかった時代でしたから、私も当事者ではありえません。このころの女性パソコン通信ユーザーは、男性ユーザーが作ったものに規制するような状態でしたので、私が書いてもしょうがないな、なんて思っています。私は徳保さんの言う「こちら側」なのでしょうね。
でも女子中高生がインターネットに進出してきたのって、この5・6年ぐらいなものだと思います。若者はとかく「歴史を知ろう」「歴史を残そう」とすることがほとんどないのですが、これから若いころからインターネットに触れてきた女性が「歴史を知ろう」「歴史を残そう」と思うようになって来るのだろうと思います。
ただ問題は、そういったものは「あちら側」の論理で書くものですから、「こちら側」のセンサーに引っかかったときに猛烈な反発を喰らいそうだということ。「サイト訪問は玄関から」が叩かれるように(私も叩く側でした)。叩かれても腐されてもネット論を書き続ける強靭な精神の持ち主はどのくらいいるのでしょうか。
余談ですが、女子中高生のネットユーザーはコミュニティサイトにいるらしいとは知っているのですが、男子中高生のネットユーザーはどこにいるんでしょう。「コミュニティサイト」なんかにはいなくて、ゲームサイトや掲示板サイトに分散しているのかな。