« VocalCancel事件 | トップページ | ACCS不正アクセス裁判が意外な結末に »

ロール・プレイング・ゲームはカードゲーム?

著作権とは何か―文化と創造のゆくえ』を読みました。何が著作権法で守られていて何が守られていないのか、模倣とオリジナルの基準、引用・パロディはどの程度許されるのか、といった点がわかりやすく解説されていて、著作権の基本的なことを考えるのに最適な本だと思います。

さて、本題はそんなところにはなくて、33ページ最後の行から34ページにかけての記述にズガーンときてしまったのです。

たとえば、「ロール・プレイング・ゲーム」というゲームのジャンルがありますね。最近はTVゲームの方が有名ですが、元々はカードゲームで普及したものです。なかでも代表的なものが『ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』という一九七〇年代にアメリカで大ヒットしたカードゲームで、映画化もされました(邦題は『ダンジョン・アンド・ドラゴン』 )。

か、カードゲーム?!  確かにカードを使って判定するタイプのRPGってはいくつかあります。D&Dだってスペルカード使うし。しかし、「カードゲーム」といわれると違和感バリバリ。

RPGの何たるものか知らんのか? と思ったらぜんぜんそんなことはない。『ダンジョン&ドラゴン』なんてものがすらっとでてくるあたりでわかるでしょうが、著者にRPGに関する知識がないわけではありません。 その次の文でRPGの特徴をこう記載しています。

このロール・プレイングというアイディアを、最初にひとりで思いついた人がいたとします。つまり、参加者は「戦士」とか「魔法使い」とか、それぞれ架空のキャラクターを割りふられて、ある目的に向かって旅をしたり仕事をこなしていく。その過程で幾多の困難や課題に直面して、それらを乗り越えるにつれ成長し、より協力になっていく。レベルが上がると、さらに大きなハードルを乗り越えられるようになり、最終的にある目標に到達すると勝ち。仮に、これが冒険型のロール・プレイングの基本アイディアだとします。

勝利条件は別として、おおむね間違ってないですよね?>識者の方々

「いたとします」「仮に」という言葉で、この説明が大雑把なものに過ぎないことも示しています。

たぶん著者は「RPGはカードゲームには入らないことを知らない」、あるいは「テーブルゲームという大分類を知らないんだろうと思います。でなけりゃ「カードゲーム」なんて言葉が出てくるはずがない。

IRCでこの話題を出したところ、sfさんから、アメリカではCard Gameというとトランプのことで、日本で言うカードゲーム(UNOみたいなもの)はBoard Gameに入るのでは、という意見がありました。RPGも大分類ではBoard Gameに入っているため、Board Gameを「カードゲーム」と訳してしまった、と。だいたいアメリカでTable Gameというと、ビリヤードやエアホッケーだ。

|

« VocalCancel事件 | トップページ | ACCS不正アクセス裁判が意外な結末に »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/517/4822503

この記事へのトラックバック一覧です: ロール・プレイング・ゲームはカードゲーム?:

» TRPGはカードゲームぢゃないよ? [ぽんすブログ]
ロール・プレイング・ゲームはカードゲーム?(StarChartLogさん)を読んで、テーブルトークR [続きを読む]

受信: 2005.07.05 03:58

« VocalCancel事件 | トップページ | ACCS不正アクセス裁判が意外な結末に »