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ライトノベル領有権問題

ランドル・ギャレット論争、あるいはなぜだれも「魔術師は多すぎる!」について語らないのか問題というのをちらほらと見かけるようになりました。そもそも、電撃文庫『トリックスターズ』の感想で、同じように魔法があることを前提としたミステリ『魔術師が多すぎる』について触れた感想が一つしかない、という話から発展した話です。翻訳ミステリ読みとライトノベル読みが重ならないという話が、いつの間にかSFとライトノベルの関係にすりかわっているあたり、SFとライトノベルの親和性の高さを証明した形になってしまいました。「ライトノベル領有権問題」なんて名前をつけてまでSFを毛嫌いする理由がわからんというか。

とはいっても私も『魔術師が多すぎる』は、ネタとしては知っていますが未読です。『トリックスターズ』も未読。積読がたまっていて新たなものに手を出す余裕がありません。 『魔術師が多すぎる』は初版1977年。ライトノベル読みで知ってる人のほうが少なそうな。

若い人が昔の名作を読まないのは、「今、世に溢れてるものを追いかけるので手一杯」というkim-peaceさんの言が全てだと思います。いや、年寄りも読み損ねた名作を読む暇がありません。それだけでなく、今、世に溢れているものを追いかけることすらできなくなってしまいます。多すぎる情報、膨大な出版点数、溢れるDVD、新鮮なものがいいという風潮。一度見失うとあっという間に店頭からなくなり、うっかりすると絶版になってしまいます。

のべるのぶろぐでは「必読書」の多さを理由に挙げてますが、それは違うと思います。元ネタ提示や同ネタ紹介をしているのは、「こういうのもあるよ」と紹介しているだけ。強迫観念にとらわれて楽しめないってのはちょっとね。と言ってる私が膨大な「ライトノベルの必読書」(しかもここ数年で発行されたものばかり)に圧倒されてるわけで。 気を抜くと既刊が5冊とか増えてるんだもん。

それをどうにかするには、情報量の削減を図るしかないわけですが、この細分化が進んだ社会でそんなことができるわけがない。ライトノベルの中から新たな小説ジャンルが生まれ、そしてライトノベルが今のSFのような扱いを受ける。そうなる未来しか残っていないような気がします。

余談。

どうかどうか、ついでがあったら「猫だけが知っている」や「ドワーフ村殺人事件」について言及している人が全くいないことを知って憤死したTRPGゲーマーのお墓に花束を添えてやって下さい。

学校ないし家庭もないし暇じゃないし@デネブとポアロとカボチャ畑

全米が泣いた!  というのは冗談としても、(元)TRPG者としてはかなり泣ける事態です。

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