軍政民営化の実態:『戦争請負会社』
Moleskin Diaryの書評を読んで気になってました。
斎藤昭彦さんが所属していた「ハート・セキュリティ」は、報道によって民間警備会社または民間軍事会社とまちまちです。以前、ファルージャでアメリカの民間人4人が現地武装勢力に殺害され、車で遺体を引き回すなどの行為が全世界に報じられたときは、「アメリカ軍の下請けを行う民間警備会社の社員」と紹介されてました。斎藤さんは元自衛隊・フランス外人部隊所属でしたし、ファルージャのアメリカ軍攻撃のきっかけになった「民間人4人」も、3人はSEALs、1人はレンジャー部隊出身。
こういう戦闘地帯にまで行って、戦闘や、輸送、整備、兵站、情報収集、基地建設といった準軍事活動を行っている企業をこの本では民間軍事企業(PMF)と呼んでいます。基本的に攻撃はしない(でも攻撃を受ければ反撃はする)方針の会社も含んでいます。
私はエグゼクティブ・アウトカムズ社の所業についてほとんど知らなかったので、「世の中知らないことだらけだ」と思いながら読む羽目になりました。戦地での活動が民間委託される理由、民間軍事企業がかかわることで国家と軍事がどのようになっていくかといった分析も納得いくものでした。
映画「ロボコップ」やTRPG「シャドウラン」では、企業の力が増大して自治体や国よりも強い権限を持つようになった未来を舞台にしています。そんな未来にまた一歩近づいた、という印象を強く持ちました。
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