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「文字・活字文化振興法」骨子案で版面権創設が語られている

現在議員立法で「文字・活字文化振興法」の制定を目指していて、その骨子をまとめたとYomiuri On-Lineで報じられましたが、愚智提衡而立治之至也: 活字文化振興は国の責務についたコメントによると2005年4月1日付読売新聞朝刊に掲載されていた「骨子」に、なんと版面権の創設が盛り込まれていたというのです。民主党のひだ美江子議員のサイトにたぶんその骨子だろうものが掲載されています。

版面権でGoogle検索すると、音楽を楽譜として書き起こしたときに書き起こした人が得る権利とかなんとか出てくるんですが、今回の場合はぶっちゃけて言うと出版者(出版社)にも著作権を認めるというもの。音楽著作権で言うところの原盤権(レコード製作者の権利)というやつです。ずいぶん前から日本書籍出版協会が要求してます。すでにある編集著作権では飽き足らないということのようなので、今年から施行された貸与権あたりで作家だけでなく出版社も堂々権利主張したいというあたりなんでしょうきっと。

ただでさえ弱い作家・ライターの権利が、版面権が成立するとさらに弱くなってしまうのが目に見えてますが、ただそれだけでなくて原盤権がらみでのトラブルと同じものが出版物でも起きるんじゃないかと懸念してしまうのです。

最近ですが、YMOのメンバー三人が意図しない形でのCD発売について公式コメントが公開されました。女子十二楽坊でも同じようなトラブルが起きています。こういう著作権者があずかり知らないところでの旧作の発売が出版の世界でも起きかねないと思っています。

もちろん実際の版面権がどのようなものになるかは未知数ですし、実際には著作権法が改正されないと版面権は成立しません。しかし「文字・活字文化振興法」がこの骨子のまま成立すれば、版面権創設の後押しになるのは間違いありません。

cf.万来堂日記: 再び浮上する版面権生活日報《陸這記》 crawlin’on the ground

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» 版面権と青空文庫 [壊れる前に…]
青空文庫の受難の季節は、予想よりも早くやってきました。 「文字・活字文化振興法の施行に伴う施策の展開」 ― 活字文化議員連盟が超党派の議員立法として今国会に提出される見込みの「文字・活字文化振興法案(骨子案)」とともに民主党のひだ美代子議員のサイトに掲載されています(紙の読売新聞4月1日朝刊4面と表記上の微差を除き同文)。この中で出版活動への支援施策として「版面権の創設(出版者の固有の権利)」が掲げられています。 「出版者の権利について」 ― 社団法人日本書籍出版協会著作・出版権委員会が200... [続きを読む]

受信: 2005.04.10 11:46

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